乳がん

丁寧にきちんと治療をすれば良くなる病気です。

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

乳がんの告知をされたけど、不安で仕方がない・・・

母乳で子育てできなかった・・・乳がんリスクが高くなる・・・?

母親や祖母が乳がんだった・・・いつ自分も発症するのか不安・・・

乳がんとは

 乳がんとは、乳房の乳腺組織に癌腫が発生する疾患です。現在では10%前後の女性が発病し、そのうちの20%の人が死亡すると言われています。

 乳がんになると乳房にしこりや隆起が新たにできたり、逆に陥没する部分ができたりします。また、乳汁の分泌がおかしくなったり、血を含むようになったりもします。また、まれに男性も乳がんになりますが、男性の場合は乳房の異常な発達などがみられます。

 がんは、増殖や転移によって他の臓器も侵していきます。乳がんはその中でも増殖速度がゆっくりながんであるといえます。しかし、発見が遅れたり、治療せずに放置しておくとリンパ管や血管を通って、全身に広がっていき、生命を驚かすことになります。

乳がんはなぜ起こるの?

 原因としては、遺伝、ホルモン、生活習慣が大きく関係しています。

 まず、遺伝についてですが、血縁者に乳がんになった人がいる場合の乳がん発症リスクは統計的に高くなるようです。ですので、普段から意識して他のリスクを抑えるような生活を行う事が重要です。

 そして、ホルモンについてです。特にエストロゲンというホルモンの影響が関係しています。エストロゲンは卵胞ホルモンといい、卵胞の成熟や排卵促進、子宮内膜の増殖といった月経周期の前半を維持する役割をもつホルモンです。女性の性周期はこのエストロゲンと、後半に活躍するプロゲステロンという2つのホルモンが重要な役割を持っているのですが、例えば、初経が早かったり、閉経が遅かったりすると、エストロゲンの影響を受ける期間が長くなります。また、妊娠をするとエストロゲンの影響は少なくなるので、妊娠未経験というのも乳がん発症リスクとなり得ます。

 そして生活習慣です。これは乳がんに限った話ではありませんが、食生活の欧米化や飲酒、喫煙、ストレス、不規則な生活というのは大きなリスクとなります。

東洋医学的に考える癌とは?

東洋医学における癌治療は非常に精神的に扱うべきものだと考えます。手術により単純に切り取っておしまいというは、その原因は体に残っており決して癌細胞を産む土壌を根治させるものではありません。

 癌という病気のその根底には大本である心の葛藤、無理しすぎの精神状況、緊張が続いた状況などがあることは西洋医学では常識となっています。本人には当たり前のように感じていることが一番原因であることも多い気がします。そういう精神的な無理をしている状況を見直すことが必要であるというのは、東洋医学による鍼灸治療においても当然同じであると心していただきたいと思います。

 その上で、東洋医学的な見解を述べていきたいと思います。まず、癌の特徴は侵食性であるということです。体内 で深く熱がこもり、やがてそれが細胞を侵食して異質なもの、つまり癌化していくのです。

 体内には湿痰と呼ばれるネバネバしたものが滞ることがあります。こ れは胃腸の負担と関係が強く塊を形成する癌はこれが中心となっているものが多いのです。熱が長く体内に籠り過ぎると湿痰を癌化させることがあります。

 その熱の原因は、先ほど言った精神的な無理によるものがほとんどです。ですから熱体質の人はそこを改め、気持ちをリラックスした状態に変えることが必要です。

 また癌の方は進行状況により、体の正気(抵抗力)の弱りが目立ち始めると血虚と呼ばれる状態になっていきます。

 私の見解では、抗がん剤が対応可能な状態というのは、ステージ1と呼ばれる正気に弱りがなく邪の実がしっかりしている状況のみです。

 正気に弱りがあり、邪の実と拮抗しているステージ2と、生気がかなり弱ってい るステージ3の場合では抗癌剤治療を行うことで正気の弱りを助長していくので同時に正気を補う治療が必要となってきます。

鍼灸治療では正気を助けながら、癌の本質である体に籠った熱を取り去ることが可能で漢方薬ではなかなか対応できない末期の癌でも痛みを和らげることが可能です。
癌そのものは、ストレスによる熱やオ血や湿痰そしてそれらを結びつける気の滞りによってなっています。それらを一つづつ根気良く取り除くことによって徐々に消失させることも可能です。

 ステージ4の場合、無理に延命治療をすることは、本人の苦しみを増すものであれば、それは避けた方が良いと考えています。癌はあっても体が楽で苦痛がない状態は、むしろ薬より鍼灸治療の方が効果が高いと感じます。苦しみを取り除き、温和な生命環境で今生を終えることが、幸せにつながることと感じています。

 またステージ1やステージ2のものは、対処の時期が早くて、養生指導をしっかりと守っていただければ、根本治癒も可能です。治験例もおいおい紹介いたします。


東洋医学的に考えてなぜ乳がんになるのか?

 様々な癌がある中で、乳がんになりやすい人という理由というのを考えてみましょう。

 東洋医学では、正気(抵抗力)の弱いところに邪気が浸襲して癌を作ると考えています。乳房は、胃経の流れであり、エネルギ—を豊富に含む気血を蓄えておく場所です。近年、晩婚化し排出する機会が少なくなり、豊富な気血を含むものを身体の中に蓄え過ぎているところが、この場所に癌を作ってしまう一因であると考えられています。

 また、乳房の外側に出来やすいということは、意味があります。身体の外側には身体の側面を流れている胆経という経絡があり、胆経にストレスによる気の停滞が生じ、気の停滞からしこりが生じ、しこりから癌が発生することも良くあるからです。よくこの場所に乳腺炎が出来る方はこういう理由からも要注意です。

 鍼灸治療では、この胆経と胃経および胆と胃の腑そのものの調子を整えるようなツボを用い、さらに癌そのものに効果のある気の停滞や熱やオ血や湿痰を除くツボを用いて、治療をしていきます。あとは、部分的ではありますが、体の正気(抵抗力)が衰えているので、それを考えて、使うツボの数は多くて3本、平生は1本で治療していきます。多すぎると抵抗力が弱ってくるのです。

どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円