乳腺炎

最初はピリピリ、だんだんチクチク、今はズキズキ、不安だけど薬は飲みたくないとお思いの方に

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

胸が張って痛い!

胸にしこりが出来て、高熱も出てきた・・・

出産していないのに、胸にしこりや張りができてきた・・・

乳腺炎とは

 乳腺炎とは、乳腺に母乳が溜まることで炎症が生じ、母乳をきちんと出すことが出来なくなる病気です。出産していなくても、乳輪や乳頭に傷が出来た場合などに細菌感染により炎症を起こして発症する場合もあります。前者の乳腺炎を「うったい性乳腺炎」、後者を「化膿性乳腺炎」といいます。

 初期症状としては、母乳が出にくいほか、乳房のしこりや張った感じの痛みがあります。この段階であれば、授乳を続け、搾乳など適切に対処すれば、ほとんどの場合が改善します。

 しかし、本格的に乳腺炎となってくると、初期症状に加え、発熱や倦怠感といった全身症状もでてきます。また「化膿性乳腺炎」による場合は、医療機関で治療を受けなければなりません。

 そして、重症化すると、感染症が悪化したり、乳房化膿といった症状が出てきて、最悪癌化する場合もあります。

 以上のように症状は進行するため、我慢せずに早い段階で治療することが非常に重要です。

東洋医学ではどう考えて治療するの?

 東洋医学では、乳腺炎は、とても効果の出やすい症状です。

 乳腺炎の原因は感情による気の停滞が特に胸部において停滞していること、次に授乳のため母体が通常よりも過食ぎみになっているために胃の負担がかかり、それが胃の経絡上にある乳腺の母乳の停滞しやすくなり炎症が生じやすくなっていることの二つが重なっています。なので、前者は肝の経絡(乳頭上を走っています)、後者は胃の経絡(乳房上をめぐっています)が中心となって原因を作っているので、精神的なものが主体で起こっているものなのか、食べ過ぎで起こっているものなのかがわかります。

 それぞれ反応が強い経絡を中心として流れを良くするように治療をしていくと、結果として肝や胃の臓腑の調子が良くなって栄養物の滞りがとれて炎症が治まってきます。

出産しなくても、炎症が起きる場合にはこの肝と胃の負担が大き過ぎないかを考えてみてください。神経過敏な方は生理前などに乳頭部がピリピリと刺すように痛いといわれる方もありますが、これも同じ理由で起きます。

 鍼灸治療で肝の気の停滞を解消して、その後ストレッチを正しくやればこれも痛みがない状態を維持できます。

 また、発熱や倦怠感といった全身症状はほぼ肝の熱です。この場合も肝の気を下すというか整えることで解消できます。化膿性乳腺炎となった場合はまず、胃の負担を軽くすることが大事です。脂濃いものを過食してはいけません。その後に鍼灸治療でそれらを排便により排泄する処置を行うことで完全に良くなります。下手に抗生物質を使っては治りが悪くというか、授乳できないので禁忌ですね。

 重症化し、感染症が悪化するような場合や乳房化膿といった症状の場合は、脾の問題になってきます。脾胃の力が弱ってしまって身体の抵抗力が消耗しているのです。

 こういう場合には、脾と腎の機能を高めることが大切でその後に湿痰という身体に必要のないドロドロしたものを排泄しやすくなるように処置をすると治っていきます。

 癌化した場合でも、この肝の熱なのか胃の熱なのか、はたまた正気が弱っている段階で脾腎の力を補わないといけないのかをわきまえて治療していくことで対処できます。

 以上のように、幅広い段階で乳腺炎にも鍼灸治療だけで対処することが出来ます。また、症状は進行するため、我慢せずに早い段階で治療することが非常に重要です。

どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円