仰臥位低血圧症候群

きちんと原因をわきまえて対処すれば、比較的治りやすい症状です。

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

横になったら気を失っていた・・・

お腹が出てきすぎて呼吸困難・・・

もともと低血圧・・・横になっても大丈夫?

仰臥位低血圧症候群とは

 週数が進むと胎児の成長とともに羊水も増え、子宮が非常に大きく、そして重くなります。もともと子宮は腹部の他の臓器を押しのけて大きくなっている状態です。この状態で上向きに寝る(仰臥位)と、静脈が圧迫されて、心臓に還る血液量が極端に低下してしまいます。それにより発症するのが仰臥位低血圧症候群です。

 症状としては、急激に低血圧になることで、意識がもうろうとしたり、気絶をしてしまう場合があります。さらには、胎児への血液量が低下してしまうために、胎児も低酸素状態となり、長時間に及ぶと非常に危険な症状です。

東洋医学ではどう考えて治療するの?

 胎児が母体の骨盤以上に育ち過ぎる場合もありますが、そういう場合は東洋医学でもいたしかたないので西洋医学にお任せします。

 ここでは、胎児の大きさは普通で起きる低血圧の場合を考えてみましょう。

 母体の状態が正常であれば、普通に胎児が成長している場合は、母体の静脈が圧迫されることはありません。しかし、母体の気力が弱っている場合(気虚)には、普通の大きさの胎児であっても圧迫されることがあります。

 治療は、気力を高めるために脾胃の気を生産を助けるようなツボを用いていきます。

 もしくは、妊娠以前の素体の問題として、精神的に緊張しやすい状態が長く続くと、肝臓の気が滞って血管が細くなり血液が流れにくい状態になります。(東洋医学的にはこれは相対的血虚と言います。)

 この場合の治療は、とても丁寧に肝気の滞りを除いてあげることが大切です。この時期は、赤ちゃんも育っているので早産でも死産ということは少ないのですが、母体の神経過敏な状態が続いているので、刺激は少ない方が良いのです。

 母体の抵抗力の状態によりますが、鍼灸治療は比較的効果のある症状だといえます。気虚であれ、血虚であれ、重症な状態であることは間違いないのですが、妊娠の早期から予防の意味で鍼灸治療を受けられることで、危険な状態にならずに済みます。

どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円