妊娠悪阻

妊娠前にきちんと肩背のこりやミゾオチのつまり感などを鍼で治しておくとこんな症状にはなることはないです。

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

妊娠しているのに体重が異常に減っていく・・・
水分すら口にすることが出来ない・・・

つわりとの違いを理解してもらえない・・・

妊娠悪阻とは

 よくつわり(悪阻)と混合されがちですが、つわりは症状であるのに対し、妊娠悪阻は病名で、れっきとした疾患になります。場合によっては、入院が必要な場合もあるため、必ず病院には行って頂きたいです。

 症状としては、つわりが非常に悪化したものと考えて頂いておおよそ間違いはありませんが、胎児や妊婦の生命に危険が及ぶもの多く、進行状態によって大きく3段階に分けられるようです。

 第1期は、比較的軽症なレベルで通常のつわりとの違いが分かりにくいかもしれません。症状としては、嘔吐を繰り返す、胃液や胆汁、血液を吐く、脱水症状があり体重が減少していく、口の中や皮膚が乾燥する、便秘や頻尿、といったものがあります。

 第2期では、代謝の異常により中毒症状がみられるようになります。例えば、体重減少が顕著、栄養障害により脈拍や血圧、体温というバイタルサインに異常が現れる、口が臭くなる、黄疸がでてくるなどです。

 そして第3期では、脳神経系統に異常がみられるほど重症となります。症状としては、ひどい頭痛やめまい、視力の異常、不眠、幻覚などです。

妊娠悪阻はなぜ起こるの?

 原因は、つわり(悪阻)と同様はっきりとは解明されていませんが、初産婦や双子、妊娠悪阻経験者に多い傾向にあるようです。


東洋医学ではどう考えるの?

 東洋医学的に考えて、妊娠悪阻は胸郭部に滞った気の停滞と、妊娠時の母体のエネルギーの高まりから胸郭部に熱の滞りが生じたことが原因です。

 胸郭部、特にミゾオチのあたりはストレスが溜まりやすいところなので、妊娠前からここに違和感を感じたり、痛みを覚える人は鍼治療をするとすぐに症状がとれてきて、妊娠悪阻の予防になります。 

 第1期は、ミゾオチから背部にかけて熱がこもっている状態で、その程度によって、胃の内容物を全て吐く、吐くものがなくなっても吐き続ける、胃の粘膜を傷つけるほど乾燥し、粘膜から出血しやすくなる(吐血)、大量に吐くため脱水症状があり体重が減少していく、熱のため口の中や皮膚が乾燥する、ミゾオチのあたりは上行結腸が近く熱が結腸に影響し腸の内容物が乾燥して便秘や尿の量が頻繁になることが多いです。おそらく安定期に入っていると思われるのでほぼ治療は母体の熱をとることに集中できるので、この時期であれば当院では、鍼灸がとても効きやすいといえます。

 第2期は、胃腸の機能低下が現れてきて、消化吸収の力が弱ってきてしまった状態です。弱ってしまったため、体重減少が顕著になる。栄養を作り出す脾の機能が衰えるため、栄養障害により脈拍や血圧、体温というバイタルサインに異常が現れ、栄養物が停滞して雑菌が繁殖しやすくなり口が臭くなる、黄疸がでてくるなどです。

 第3期は、胃脾の機能だけでなく、腎の機能も低下するため脳神経系統に異常がみられてきます。体の上下のバランスが一気に狂ってくるので、ひどい頭痛やめまいが起き、腎の貯蔵している陰液(栄養分)が目を養えなくなるので視力の異常・不眠が起き、ひどい場合は幻覚を起こすほどです。

 2期・3期は、まず脱水症状を回復させるべく点滴をして体液の補充をきっちりとし、その後に熱をとる治療を鍼を使ってやる方法が、母体のために一番安全だと思います。

どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円