脊柱管狭窄症
まさか鍼灸で脊柱管狭窄症が治るわけないですよね?
こんな症状でお悩みの方、お越しください。
いろいろな病院で診てもらったけど、いっこうに良くならない・・・ | |
脊柱管狭窄症だけど手術はしたくない・・・ |
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手術を受けたけど痺れがいつまでも残っている・・・ |
脊柱管狭窄症とは
背骨(脊柱)にある脊柱管という神経が通る管が狭窄して狭くなることで、神経が圧迫され抹消の部位に痺れや痛みが発生する症状のことを脊柱管狭窄症といいます。
主に加齢に伴って発生することが多い症状ですが、椎間板ヘルニアや骨粗鬆症、腫瘍によっても発症する場合があります。
症状としては、足の痺れや痛みにより、連続して歩くことができない間欠性跛行になります。この症状は、少し休むと痛みがやわらぎ、また歩き出すことが可能というのが特徴です。
西洋医学的な病院で受診すると炎症を抑えたり血流を改善するような薬、神経をブロック(麻痺)する薬を処方されたり、温熱療法、運動療法、腰を固定するコルセット着用による治療をします。症状が重くなると患部の骨や靭帯を削ることで神経の圧迫をなくすという手術をすることになります。
東洋医学では脊柱管狭窄症はどう考えるの?
東洋医学では、脊柱管狭窄症は起きる場所によって病理機序が異なりますが、共通するのは長年のストレスの蓄積によるものが直接の原因だということです。
ストレスで気の停滞が生じ、そこから発生する熱によってじわじわと骨やその周囲の組織が正常な神経伝達を行えないような状態になっていることが原因で起こると考えられています。
もしくは、気の停滞が長らく生じていると、その部位の血の運行が減少して正常な組織の維持が難しくなってきます。
椎間というのは、神経の出口であり、東洋医学的に考えて比較的熱のこもる反応が出る場所です。
なので、こういう場所は組織の異常な状態(棘化や圧迫など)が起こりやすい状態といえます。
比較的早期の場合、その組織の異常をきたした部位に相応する手足のしびれや痛みがでます。
しかし、期間がだいぶ長く経ってしまった場合や、最初に訴えていた肩こりや手の痺れが治まった後でも足の痺れや間欠性波行といった症状になる場合は、足に症状が出ていてもその椎間に相当する腰ではなく、別の場所に原因がある場合がほとんどです。
それだけ、病が複雑化しているということなので慎重に原因をする必要があります。
しかし、どれだけ複雑化していても必ず治る病であります。きちんと病気の成り立ちを理解し、養生が必要なのは言うまでもありませんが。
手術などは必要ありません。その方の治る力を引き出してあげれば充分回復する病気です。
症例を一部紹介します 【脊柱管狭窄症による左下肢の痺れ・痛み】
初診日 | 平成20年3月29日 |
患者 | 男性 58歳 171cm 75kg 既婚 公務員 |
主訴 | 左ふくらはぎの痺れ 痛み |
病歴 | 2年前キツイ腰痛が現れるが2,3日で回復する。H19.11 月、立っていると腰に違和感が現れ、病院で、腰椎の脊柱管狭窄症と変形性腰椎症と言われる。H20.1月腰痛が酷くなりペインクリニックにて、痛み止め注 射。その後腰痛は消失するが、左ふくらはぎに痺れと痛みが現れる |
診断 |
ストレスがきつく「気」が停滞した為、左足の経脈(気、血液、体液の通り道)が通じなくなり、筋や肉が滋養されない為に、痛みや痺れが現れる。体全体の反応としても、上下のバランスが崩れており、上半身に偏っていて、下半身が空虚になっている。 |
治療 | 1回の治療で1〜3個の少数のツボ(百会、霊台、行間、内関など)を適宜選び刺針する |
経過 |
4診目4月4日 10→6に痛み減少(初診時の痛みを10として) |
現在の状態 | 27診目本人の都合により7月4日を以って治療を終了したが、現在も良好とのこと |
どうやって治療するの?
当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。
鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・
鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。
鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。
なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。
たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・
一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、
当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。
お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・
灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。
それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。
ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。
温灸か直接灸かは相談の上となります。
治療費(消費税別)
初診時には初診料4,000円が別途かかります。
高校生以上 6,000円
乳幼児 3,000円