うつ病による疲労感、胸の苦しさの症例
初診日 | 平成24年10月26日 |
患者 |
女性 43歳 153cm 41kg 既婚 主婦(一般事務) |
主訴 |
うつ病 疲労感 胸の苦しさ |
病歴 |
3歳のときに鼻がつまりやすくて、口で呼吸することが多くなる。全身に湿疹が出て痒かった。胃腸が弱くすぐ下痢をする。かなりの薬を服用していた。 11年前に風邪をひき肺炎になる。その後にマイコプラズマ肺炎になる。このころから風邪をひきやすくなる。 8年前に胸の苦しさがあり、うつ病と診断される。胸の苦しさは3年とれなっかた。 5年前に転勤によりうつ病がひどくなった。 現在は疲労感が強く、病院から精神安定剤を処方されている。 風邪をひくと咽が痛くなり、咽は年中痛みがでている。 |
診断 |
もともと鼻がつまりやすいなど呼吸器に負担がかかりやすく風邪から肺炎をおこしやすいなど、昔から肺の気の滞りが多く見受けられていた。それがきっかけとなり胸の気が滞り甘いものの過食と重なり横隔膜辺りに停滞しうつ病となる。転勤により精神的ストレスはあるものの、寒い環境から湿度の高い大阪への環境の変化による水分代謝の変化によるもののウエイトが大きいと考え、全身の気の流れを良くすることを第一とした。 |
治療 | 一回の治療で1〜3個の少数のツボ(百会、神道、大椎、陶道、身柱)を適宜選んで刺針した。 |
経過 |
初診10月26日 強い疲労感と胸の苦しさがある。 2診目10月29日 治療後の翌日は体調は良くてスッキリしていた。翌々日は調子が悪くなった。 3診目11月2日 寝つきが良くなり、ぐっすり眠れる。胸の苦しさがあるが以前よりましになる。 5診目11月10日 胸の苦しさはとれた。肩こりも楽になる。後頭部に時々痛みがでる。 8診目11月21日 調子がいい。鼻が交互につまる。 11診目12月12日 週の初めにものすごく冷えてしまい何日もとれなかった。胸から頭まで痒みが出てくる。 12診目12月19日 久しぶりに咽の痛みと悪図がきつくでた。 15診目1月4日 痒みが落ち着いてきた。咽の痛みもマシになってくる。 18診目1月16日 風邪をひいてから、胸が苦しくなり体がだるくなる。咽に痰がからむ。 20診目1月28日 咽の痰がからむのがよくなった。みぞおちの痛みがよくなる。 26診目3月20日 風邪をひいたがすぐに良くなった。背中の痛みが出てくる。目が疲れると頭痛がしてくる。 29診目4月20日 だいたい良くなっている。一週間に一度の頻度で咽の痛みがでてくる。 33診目5月27日 痒みと皮膚の乾燥(カサカサ)が気になる。皮膚には薬を服用している。ふくらはぎの筋肉がつる。 35診目6月24日 調子は良い。時々右耳の裏に痛みが出る。 37診目8月17日 全体的に疲れている。日中の眠気がある。 |
現在の状態 |
現在、きつい症状のものはほとんどなく、たまに喉に違和感を生じて風邪症状になるくらいである。 風邪になってもひどくはならず痛みまでにはなっていない。家族の方も来院されて家庭環境も以前より良くなっている。 |