動悸と左胸部の圧迫感、左腕の痺れ(小指側)の症例

初診日

平成23年2月23日

患者

女性 45歳 163cm 45kg 既婚 

サービス業勤務(電話対応)

主訴

動悸、息切れ

左胸の圧迫感 

左手小指の痺れ(力が入らない)

病歴

23歳のときに半年間微熱が続き、めまいが出ていた。

25歳のときに腎盂炎になる。

3ヶ月前に整骨院で左半身の治療を受けた後に症状が悪化して動悸、息切れがひどくなる。

2,3日前から寝込んでいる。

診断

問診情報と体表観察所見から、心臓疾患ではなく、ストレスによる血を一時的にストックしている肝臓の経絡が滞っていることが分かり、できるだけ早めに停滞を解く処置を行う。

治療

1回の治療で1〜5個の少数のツボ(百会、後ケイ、霊台)を適宜選び刺針した。

経過

初診2月23日 動悸、息切れと腕の小指側の痺れがある。

2診目2月25日 しんどいのが半分くらいになった。治療後は指の痺れがましになった。よく寝れるようになった。

6診目3月11日 調子がよい。動悸の頻度が下がってくる。病院で心電図検査をしてもらったが異常は無かった。

10診目3月31日 前回の治療後に大量に便が出てスッキリした。肩〜肩背のはりがましになる。左指の痺れの頻度が少なくなる。

12診目4月7日 左胸の圧迫感はましになってきている。左肩〜下肢までのこりがある。

15診目4月21日 左手の痺れが10→5になる(はじめの強さを10とした場合)仕事の疲れで、目のかすみ、背中全体の緊張がある。

20診目6月2日 朝方にギックリ腰になる。右手から脇まで発疹がでた。

21診目6月9日 腰痛は無くなった。

現在の状態

一年以上経つ現在、動悸と息切れはほとんどなくなり、たまにストレスがきつかった時や肉体的な負荷や睡眠不足などで悪化するので、月に一度か二度遠方から車で通って来られる。


院長からのコメント

この方は、今は症状が軽いですが非常に良くないツボの反応をしております。右の背中のツボに古くていやな反応があり、心臓の病を懸念しております。

当院で はそのようなこともわかりますが、患者さんに言うかどうかはその方の性格をよく見て決めております。とても気になる方です。