右首〜肩の痛み、右肩〜腕と人差し指の痺れの症例

初診日

平成25年8月16日

患者

男性 42歳 既婚 会社勤務(管理職)

主訴

右首〜肩の痛み 

右肩から人差し指にかけての痺れ

病歴

3年前から寝違いが多くなっている。そのときから管理職になり多忙になる。

1年前からさらに仕事が忙しくなり、寝違いが多くなる。

2週間前に寝違いがおこり、その日に右首〜肩の痛みを感じた。時間が経過すると痛みが痺れに変わっていき、どんな姿勢をとっても痺れがある様になる。整形外科でのレントゲンでは異常が見つからなかった。

診断

問診情報と体表観察所見から、職場環境のプレッシャーから、精神的な気の停滞が長引き、肩甲骨周囲の背部の筋緊張を起こし、それが背骨の神経の出口を狭窄させて手指のしびれを引き起こしていると診断した。

治療

気の停滞を失くし、右肩の気の充実をはかる。1回の治療で1〜4個の少数のツボ(百会、神道、神門、曲泉、照海、外関)を適宜選び刺針した。

経過

初診8月16日 右首〜肩のこりと痛み、痺れ。右の人差し指まで続く。首を後ろに倒すと痛みと痺れが増す。

2診目8月17日 朝方は痛みと痺れがきつくなっていたがシャワーを浴びるとマシになる。10→6、7くらいになる。(初診時を10とした場合)右肩の前が重くなる。

3診目8月21日 首肩の痛みはほとんどない。右人差し指、親指の痺れは10→4、5になる。

5診目8月31日 痺れが10→3になる。仕事中になると増している感じがする。

10診目10月19日 前回よりましになる。右手の痺れは10→1になる。

12診目11月23日 寒くなってきたので痺れが10→2,3に戻ることがある。

 

現在の状態

やはり、寒くなると痺れが悪化することはあるが、2週間に一度の来院でほぼ安定してきている。

ただ、プレッシャーのかかる仕事内容が今後も増えていくので、このペースで養生をしていくとのこと。


院長からのコメント

この方は、管理職の中でも日本全体の統括されるようなプレッシャーの大きな仕事をされており、今後ますます大きな仕事をされるのだろうと思われます。

 大きな病気はお持ちでないので、心配はいりませんが、やはり手の痺れは気になるものなので、大きな仕事に差し支えのないように万全でおられるようにお手伝いを出来たらありがたいです。