小児の夜泣き・癇の虫の症例

初診日 20年11月20日
患者 男性、生後9ヶ月、8.5kg
主訴 夜泣き、キーキー声を上げる、かみつくなど疳虫の症状
病歴

一ヶ月前から夜泣きがひどくなり、夜中何度も目が覚める。日中は気に入らないことがあると噛みつく、つねる、キーキー声をあげるなどの症状が現れる。
初診時は便秘が続き4日ぐらい無い(便をすると臭い強い)。夜半過ぎから30分〜1時間おきに目が覚める。酷いときは就寝後10分で目を覚ますこともある。

診断

家庭環境や肉親の素体の方の影響から体に熱がこもりやすくなり発症

治療 熱がこもりやすい状態を皮膚表面からの熱を発散させることを目的に
一回の治療で1〜4個の少数のツボ(行間、百会、内関、十井穴、背部散鍼)を適宜選んで刺鍼した(小児の場合、古代鍼=刺さないはりで治療)。
経過

2診目11月21日 便(柔らかめ、臭いつよい)出る。以後ほぼ毎日出る。3〜5診目 キーキー声は以前として強い。皮膚の乾燥、全身のかゆみ有り。
6診目11月27日 キーキー声がましになる。便は多い。
7診目11月28日 キーキー声なし。(以後あってもまし)
13 診目12月6日 キーキー言わない。皮膚はしっとりする。ニコニコしている。夜泣きはたまに出現。
15診目 食欲でてくる。昼間元気がよい。夜泣きあり。
36診目 キーキーなく、夜泣きなくなり、いつもにこやかな感じになる

現在の状態 現在も環境の変化で悪化することがあるので予防に来院されている。