急性腰痛(ぎっくり腰)の症例
初診日 |
平成22年3月10日 |
患者 |
男性 62歳 163cm 既婚 建設関係の仕事 |
主訴 |
急性腰痛(ギックリ腰) |
随伴症状 |
心筋梗塞、足関節のむくみ、足のけいれん、手のしびれ、息苦しさ |
病歴 |
小学生の頃に盲腸手術をして以降、成人になるまで特に大き な病気はなく健康に育つ。20代の頃からよくお酒を飲むようになり40代の頃に肝炎の一歩手前になったり、会社の倒産が重なりストレスが溜まる。50代の 頃から酒を飲むと背中が痛くなることから、毎日飲むのを控えるようになり、肝臓の数値もおちつくが、昨夜の3月9日に家で灯油を運んでる時に急に腰が痛く なり夜中に痛みが増悪した。 |
診断 |
問診や、舌、脈、腹、手足や背中のツボの状態を診て総合的 に判断して、ストレスや若い頃からよくお酒を飲まれることから、肝の臓を痛めた為(飲酒は体に悪くはないが、言いたいことを言えないなどストレスをためる 酒の飲み方は肝の臓を傷めやすい)気の巡りが悪くなっているところに、急に腰に力を入れた為、症状が発生したと診断した。 |
治療 |
1回の治療で1〜3個の少数穴(後谿、百会、照海)を適宣選び刺針する。 |
経過 |
2診目3月11日 10→8(初診時の痛みを10として)腰の痛み少しマシ |
現在の状態 |
2診目の治療の翌日に、本人からほとんど良くなったとの連絡があり、治療終了となった。 |
院長からのコメント
この方は、大変危険な状態にあるといえます。かなりのストレスを現在も抱えており、それをお酒でごまかしていることから肝臓の方へ異常が現れているので す。
それが腰痛という形で危険サインを送ってきている状態ですのでこういう方はいずれ重い病気になることが予想されます。初診の際に腰痛が治っても続けて 治療をすればそういうこともなくなりますよ、と再三申し上げたのですが、経済的な理由ということで本人から治療を中止した症例です。
腰痛に関しては良く なったみたいですが、こちらとしては思いが伝わってないなという残念な症例でした。健康管理で来られている方は大勢いらっしゃいます。患者様の声(体験 談)をごらんになられてより良い健康生活を楽しみましょう。