感染性心内膜炎・統合失調症・重度アトピー性皮膚炎(頭、顔)の症例

初診日 平成13年12月22日
患者 男性 31歳 173cm 60kg 未婚
主訴 アトピー性皮膚炎(頭、耳の中、顔) 感染性心内膜炎 統合失調症
病歴 生後2カ月でアトピー性皮膚炎が頭、顔に発症。その後大量のステ ロイドを使用。15歳でステロイドの軟膏を止めた所、急激に悪化しMRSAに感染、入院する。温泉療法や漢方など試すが変化せず軽いステロイド剤を使用し 続ける。20歳頃、潰瘍性大腸炎を発症。26歳で心雑音が見つかり感染性心内膜炎と言われる。31歳で被害妄想や幻聴が現れ、統合失調症と言われる
診断

この方は、慢性的なストレスを受けている為、代謝や発散がうまくいかなくなり体内にきつい熱を籠もらせている。様々な症状が現われており、症状の要因は色々あるが、根本の原因はこの熱である。そして、体の抵抗力の低下が、脈や、ツボの反応で診てとれる。

治療 熱をいかにして冷ます事が出来るかが治療のポイントであるが、抵抗力の弱りも補いつつ、今回は鍼と漢方の併用とする。主に黄連解毒湯、四逆散(熱を強力に冷まし、気を巡らす作用)と、1回の治療で1〜3個の少数のツボ(霊台、督兪、背中、脾兪など)を適宜選び刺針した。
経過

2診目12月23日 体が楽になる
26診目H16.8月21日 痒みややマシ 動悸なし
46診目H17.12月24日 心膜の検査変化なし 動悸なし

現在の状態 他の療法を様々に受けておられたが、投薬治療は負担が大きく、当院の治療が一番からだがらくに長期に渡る治療が必要であり、現在も継続中である