疲労、倦怠感とそれに伴う抑鬱感の症例

初診日 平成16年9月29日
患者 女性 26歳 164cm 54kg 未婚 薬剤師
主訴 疲労 倦怠感(疲れがとれない) それに伴う抑鬱感
病歴

3年4ヶ月前に両変形性股関節症と診断され、3年前に左股 関節を手術する。その後うつ症状が出現した。仕事にストレスを感じることが多く仕事中や仕事の前後で症状が悪化する。また生理前にも症状が悪化して生理が おわると楽になる傾向にある。今年に入って月経の中断があり産婦人科にてホルモン治療をうけ、月経は再開したが疲労・倦怠感、抑うつ感が残っているといっ た状態。その他股関節痛など。

診断

変形性股関節症という先天的要素に加え、慢性的な精神的ストレスが「気」のめぐりを悪くさせ今回、弱点である下焦(腎を中心とした下半身の機能)の冷えなどとともに、精神的抑うつ感、全身的な疲労感をもたらしたと診断した。

治療 一回の治療で1〜3個の少数のツボ(申脈、百会、太衝、合谷、)を適宜選んで刺針した。
経過

2診目10月2日 疲労感10→5
3診目10月6日 疲労感さらにまし。
11診目11月10日 治療後疲れなくなり、仕事後も疲労感あまり感じない。よく眠れる。

現在の状態 その後、生理の前後で症状の変化はあるものの、月経異常もなく全体として緩解している。しかしストレスにより多岐にわたる症状が出るため、予防を兼ねて治療継続中。