耳鳴り・病院で内耳のむくみと診断された症例

初診日

平成22年3月18日

患者

女性44歳 157cm 52kg 未婚 不動産関係(接客)の仕事

主訴

左側の耳鳴り

病歴

2、3カ月前に耳のつまり感が起こり、起床時にワーンとした音を感じるようになる。1カ月前に耳鳴りが顕著になり病院で「内耳のむくみ」と診断を受ける。 ヒスタミン剤、ステロイド等を処方され、軽減するがまたひどくなる。来院される1週間前から「紫苓湯」を飲まれている。症状はきつくなったり、マシになっ たりを繰り返している。起床時がひどく高いキーンとした音が主である。

診断

問診情報や舌、脈診、腹、背中、手足、ツボの状態を総合的に判断し仕事での ストレス、新規事業への不安、夜更かし傾向やもともとの体質などが加わり「気」「血」「水分」のバランスを崩し上半身、特に耳に症状が出たと診断した。

治療

一回の治療で1〜3個の少数のツボ(百会、照海、臨泣、申脈)を適宜選んで刺針した。

経過

初診後 治療後の夜に少し耳鳴りを感じ入浴後にマシになる
5診目 3月29日 寝る前に感じる程度
6〜7診目 4月2、5日 静かになると遠くの方でキーンと聞こえる
8診目 4月10日 症状なし

現在の状態

8診目には症状は緩解し、疲れによって若干の症状はあるが出る間隔は空いてきている。現在は首、肩の凝りの治療へと移行し時々来院される程度に回復された。


院長からのコメント


この方のように比較的発症から早期に治療に来られた方の場合、わずかに5診でほとんど症状が取れてきます。 パソコンや人間関係のストレスにさいなまれる現 代人には耳や目・鼻・咽喉などの症状が多く発症します。

鍼灸治療を行うことでその大元である気の流れが整い、各症状が同時に治っていきます。 気の停滞が頸 肩こりなどを引き起こしているので、そちらの状態も良くなっていきます。

治療するたびに良くなっていくのが実感されておられ、たった一本の鍼で全ての症状 が良くなったと驚いておられました。