脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアの症例

初診日 平成25年10月4日
患者

男性 55歳 171cm 52kg  

不動産経営

主訴

腰痛(後ろに体をたおすと痛い)

太ももの後ろ側の痛み(両側)

足裏の痺れ(左>右)

病歴

5,6年前から車から降りたときに痛みを感じるようになる。

半年前から痔になり手術をした。

最近仕事が忙しくなり、飲酒と喫煙量が増えた。

病院では脊柱間狭窄症、椎間板ヘルニアと診断される。

診断

問診情報と脈診・舌診・背中のツボ診・手足のツボ診等により、肩背の緊張が過度に渡り、継続していて、その結果身体の下半身の栄養が不十分になり、左右のバランスを崩した。その結果、大腿部に過緊張が起こり、痛みが走るようになったと考えた。

治療 1回の治療で1〜3個の少数のツボ(臨泣、照海、至陽、神道、神門など)を適宜選び刺針する
経過

初診10月4日 太ももの後ろ側の痛み、足裏の痺れと腰痛がある。

2診目10月7日 治療した日とその翌日は太ももの痛みが10→5になった。(初診のときの状態を10とする)今は10→10になる。

7診目10月23日 昼間の痛みは大分ましになる。夕方になると車の乗り降りで痛みが増す。

9診目11月1日 車で腰を捻ったときに痛みがでる。足にひびくことがある。

11診目11月7日 以前より痛みが出る頻度が10→6になる。長い距離を歩けるようになった。以前の太ももの痛みは左が強かったが、最近は右のほうが痛みが強くなる。

13診目11月15日 前回の治療後からだいぶ痛みがなくなる。痛みは10→4程度できつい痛みが無くなった。立ったり座ったりするのがかなり楽になった。

15診目11月22日 前回よりも痛みがましになる。10→2になる。車の乗り降りが楽になる。

18診目12月16日 朝になると腰がこわばる。冷えると太ももの裏に痛みがでるが、今は出ていない。

現在の状態 ほとんど、仕事中には差し支えがない状態にまで回復している。しかし、まだ一生懸命走ると痛みがあるし、仕事で座りぱなしが長く続くと、後で痛みが出てくることがある。予防のために、2週間に一度来院されている。

院長からのコメント

この方のように、坐骨神経痛や脊椎狭窄症の方は、この年代の方に多く見られるみたいです。ちょうど肉体的な身体を栄養する機能が少しバランスを崩す年齢ではあります。

しかし、衰えているわけではなく、エネルギーと肉体の栄養という東洋医学で言われる陰と陽のバランスが崩れているだけなので、きちんと整え方さえ、間違わなければ難しい病気ではありません。

比較的早く良くなる病気です。安心して受診されてください。