逆流性食道炎とみぞおちの膨満感

患者

男性 168cm 63kg 48歳 

既婚 外科医

主訴

逆流性食道炎

みぞおちの膨満感

肩のこり

病歴

数年前から胃カメラの検査で逆流性食道炎と診断された。

一年前に仕事が忙しくなり不規則な生活になる。

このころから夕方になるとみぞおちの膨満感が気になるようになる。寝る前の食事が続くと翌朝にみぞおちが重だるくなる。

診断

横隔膜周囲は熱がこもりやすく発散されにくい。ストレスがこもっているのと、寝る前の食事が続いたりと不規則な生活が、肝臓の気の流れを悪くし、胃を挟んで走る肝臓の経絡を滞らせて増悪したものと考えた。

治療

1回の治療で1〜3個の少数のツボ(霊道、百会、心喩、神道、至陽)を適宜選び刺針した。

経過

初診9月7日 逆流性食道炎(みぞおちの膨満感でやる気が出ない)特に夕方にきつくなる。

2診目9月12日 症状は落ち着いていたが、食事を多く食べてから横になると調子が悪くなった。

3診目9月13日 治療を受けてからは一日楽だった。

6診目9月23日 だいぶ調子がいい。夕方になるとみぞおちに症状が少し出てくる。

11診目10月14日 調子はよい。安中散、半夏瀉心湯(漢方薬)を服用する。

15診目12月7日 胃の違和感が10→1(初めの症状を10とする)になる。倦怠感が残っている。

現在の状態

2年以上経つ現在も、時々発症するが一ヶ月に一度の来院を継続しているためにそれほど悪化しない。


院長からのコメント

逆流性食道炎は本当につらい症状です。ストレスが食道の炎症に影響していることがこの方の大きな原因でしたが、当院の鍼灸はそれらによる深い熱をすっきり解消し、現在では完治にいたっております。

お仕事をがんばってされているのとのこと、嬉しい限りです。