逆流性食道炎と胸やけ、腰と肩の張り

患者

男性 47歳 既婚 管理職

主訴

逆流性食道炎(喉のヒリヒリとした感じ)

胸やけ

肩腰部の張り

病歴

12歳の時に扁桃腺を切除する。

1年前より仕事のストレスにより肩、腰に疲れがでて張りやむくみがでる。

半年前で病院で逆流性食道炎の診断を受ける。このときよりタバコをやめ、食事を野菜中心の食生活にする。

5ヶ月前に食道ポリープ切除の手術を受ける。

その後げっぷと喉のヒリヒリ感が強くなる。

診断

ストレスや仕事の忙しさにより、気の巡りを悪くし、呼吸器を司る肺の臓を弱らせ症状がでたと診断した。

治療

気の停滞を失くし、肺の臓を活性化させる。1回の治療で1〜3個の少数のツボ(後ケイ、百会、霊道、内関、外関)を適宜選び刺針した。

経過

初診11月10日 逆流性食道炎(胸やけ、げっぷ)

2診目11月15日 胸のつかえ、げっぷはでなくなった。胃のもたれた感じがする。

5診目11月29日 4日前から口内炎ができる。胸のあたりがイガイガす。

6診目12月3日 前回の治療の翌日に口内炎はなくなる。胸のイガイガもとれる。腰が重だるくなる。

9診目12月16日 2日前から鼻が詰まったような感じになる。胸で痰がからみ、咳が出る。寒気を感じるようになる。

12診目12月24日 調子がよくなる。胸の痰のからむのは少しましになる。腰は朝方だるくなる。

15診目1月14日 痰の症状はなくなる。胃のあたりの調子が悪い。

18診目2月2日 腰はだいぶ楽になる。口内炎が少し気になる。喉仏のあたりに異物感を感じる。

20診目5月27日 朝起きたときに右の腰に痛みを感じるようになる。胃が夕方に気持ち悪くなる。胸のイガイガがでてくる。

22診目6月1日 胃の異物感が半分以下になる。

26診目7月11日 胃のむかつき、げっぷがでてくる。腰から足までがだるくなる。

27診目7月14日 前回の治療後胃は楽になった。左の腰が痛くなる。

患者様の都合で1年休診

31診目12月3日 出張が多くなりめまいを起こすようになる。胸やけがする。

32診目12月7日 治療後は症状がよくなった。疲れるとフワフワするめまいが起こる。喉の痛みがでる。

33診目12月10日 めまいはなくなる。疲れがとれる。乗り物に乗ると胃のむかつきを感じる。

36診目12月26日 全体的に症状は落ち着いてきた。

現在の状態

風邪を引くと少し悪化することがあったが、風邪の治療も兼ねているので治療後治まり現在(3ヵ月後)では主訴の喘息はほとんどない。


院長からのコメント

逆流性食道炎は本当につらい症状です。ストレスが食道の炎症に影響していることがこの方の大きな原因でしたが、当院の鍼灸はそれらによる深い熱をすっきり解消し、現在では完治にいたっております。

お仕事をがんばってされているのとのこと、嬉しい限りです。