難聴、耳鳴りの症例

初診日 平成20年1月5日
患者

女性 46歳 155cm 62kg 既婚 

教育関連の仕事

主訴

右側の難聴、耳鳴り、めまい

右股関節痛、右腰から殿部の痛み、肩こり

病歴

2年前に立っていられないほどのめまいがおこる。

昨年6月、忙しくて寝不足が続いた時右側だけ耳がつまったような難聴と夜中のみキーンという耳鳴りが発症。
耳鳴りが始まると難聴が悪化し、ステロイドホルモン服用で和らぐが根本的には治っていない。
8月にМRI検査をするが異常なし。

診断

問診や、舌、脈、腹、手足や背中のツボの状態を診て総合的に診断して、ストレス、イライラ、怒りから全身の「気」のバランスを崩した事が原因とした。

治療 一回の治療で1〜3個の少数のツボ(後けい、申脈、太衝、照海、臨泣、胞盲)を適宜選んで刺針した。
経過

初診1月5日 右耳にふさがれたような難聴。

2診目1月9日 難聴、耳鳴り10→3に減少(初診の症状を10として)
4診目1月16日 耳鳴りほぼ消失。股関節は動き始めた時に痛む。

7診目1月28日 右下肢の痛みを感じる。
10診目2月13日 難聴、耳鳴り良好。スキーに行ったが股関節の痛みマシ、筋肉痛のみ。肩こりは2日に1度おこる程度。

11診目2月20日 仕事中に耳鳴りがおこる。

13診目3月5日 二日前から股関節に痛みを感じる。(歩くときにカクンとなる) 耳鳴りは治まる。

16診目3月20日 昨日腰から殿部まで痛みがおこる。急に重い感じがでてきた。

17診目で治療終了

4年後

18診目6月15日 右目の下が感覚が鈍くなる。

21診目6月27日 目の下の鈍い範囲が10→2になる。(発症した状態を10として) 寝つきが悪い。

22診目7月21日 目の下のマヒはなくなる。寝つきも良くなる。

27診目6月21日 一週間前から耳がつまった感じがして、ときどき耳鳴りになる。肩こりはましになる。

30診目9月7日 朝に起き上がれないほどのめまいが起こる。ステロイドによる治療でおさまる。耳がつまったような感覚が残る。

33診目10月4日 9月28日に発熱する。痰がからんだ咳が出る。めまいと耳鳴りはおさまる。

35診目10月25日 咳と痰は治まる。

現在の状態 17診目8月21日で治療を終了したが、特に訴えられていた難聴、耳鳴りは、その後も発症することもなく良好な状態が続いているとのこと。