頭全体に及ぶ頭痛、吐き気、首肩のこりの症例

初診日 平成27年1月31日
患者 女性 50歳 170cm 60kg
主訴

・頭全体に痛む頭痛(左>右)

・吐き気(頭痛による)

・肩こり

病歴

20年前から頭痛が起こるようになる。

13年前より徐々に頭痛がひどくなってくる。

現在では頭痛がひどいときには2時間におよび、吐き気がでてくる。頭痛外来に通院していて、鎮痛剤を処方されている。

診断 問診情報より20年前より家庭内の精神的な環境の変化が起こる。その時より発症している。13年前に逆にむしろストレスが減ったらしいのだが、体の中に籠っていた熱が発散されて症状がきつくなっている、うまく発散の方法が自分の中で決まっていないために頭痛症状が繰り返されている。顔色が異常に白い。
治療

1回の治療で1〜3個の少数のツボ(百会、三陰交、霊台、神道、など)を適宜選び、刺針した。

経過

初診1月31日 偏頭痛(左>右)

3診目2月6日 治療後の翌日には頭痛があったが、その後は全く出ていない。

4診目2月9日 頭痛はずっとない。右肩のこり、背中のこりを感じる。

7診目5月12日 朝方、右肩〜背中が固い気がする。頭痛も感じない。

現在の状態 身体の調子は良く、特に問題はないのだが、顔色はまだ 白い感じが残りいつ再発してもおかしくない状態である。だが、本人の都合により10診で終了となる。

院長のコメント

 いろいろな症状がある中で、頭痛というのはわりと緊急性があるものであると思います。身体を動かす要となる腰痛ほどではないにしろ、体の上の方での症状だと五感に近いところにあるものだから、症状はすごく気になるものです。

 しかしながら、それが重要な体のサインというとこには思わず、頭が痛くなければそれでOKと思っている方は非常に多いのです。

 

 例えば、この方の場合は長い目で見ると、膵臓の病が隠れていることが多く、将来的に病む可能性があり、手当を定期的にしておいた方が、手遅れにならないのです。肩こりの段階でとてもキツイ症状の頭痛になる前にきちんと手当をしておくことをお勧めします。