治療の流れ    

来院してから治療までの流れをお伝えします。

step1【来院】アットホームな雰囲気でお待ちしています。

当院に入ると目立つのが赤ちゃんの写真。
生後すぐの赤ちゃんから、刺さない鍼で治療できます。 そのためたくさんの赤ちゃんや、子供さんの写真が飾ら れています。
様々な世代の方が来られる当院ですが、皆さん鍼灸の効 果でゆったりリラックス、 またはシャキッと疲れがとれて、子供さんの元気な声も 気にならない様子です。
とはいえ、静かにリラックスできるよう予約やベッドに案内するなど細かな配慮を いたしております。

step2【受付】心身の根本的な状態を知るため問診票に記載下さい。

問診表数枚に記入をして頂きます。
患者さんの負担にならないように配慮された予診表 で真剣に病と向き合っていきます。
思いもかけない自分自身を知ることで患者さん自身が自分のことに向き合い、 治そうとするその力をも発現していく大事な時間です。

step3【問診】詳しい問診をいたします。

問診表を記入して頂きましたら、それをもとに問診を 致します。
この問診に当院では非常に重点を置いています。
30分から40分くらいを要して患者さん自身の治す力 を伺います。
「その人の病を見るにはまずその人となりを知ることから始めよ」 という言葉が東洋医学にはあります。
全身全霊をかけて患者さんをまるごと捉えていく問診をいたします。
病に至る原因というのは、その人自身の個性的なことから始まります。 すなわち病気になる以前が大事なのです。

step4【診察・治療】問診が済みましたら身体の状態のチェックを開始し、その後すぐに治療に入ります。

身体の状態をまず見てわかるところから診察していきます。
望診といい、見るというより気配を感じながら 患者さんの臓腑の異常、全体の寒熱虚実(体質)を判断します。
ページの最後の方に実際の治療した患者さんの舌診(舌の表と裏で診断する方法) を用いて解説してありますので参考にされてください。

次は脈診です。 脈というのは、脈拍だけを調べるのではなく、脈の強さ・大きさ・硬さ・沈み具合を中心にみていきます。
体力の有無・病の深さ・勢い・位置や使用する経穴の場所など、様々な情報が判断できます。
病気であれば必ず反応が出てきますし、現在症状がない場合も現れてきます。
続いて腹診、ふわーっとした優しい手の感触 で内臓の状態を診て行きます。 奥までぐーっと押すことはありません。
くすぐったがられる方もいますが、それも場所によって意味があります。興味があれば質 問されてください。
そして原穴診、これもふわーっとした優しい手の感触で診て行きます。手足にある内臓に 関わる特に重要なツボ(原穴といいます)で内臓の状態を診ることができます。
場所によってちょうど原穴の位置に湿疹がで きたりほくろがあったりします。興味があれば質問されてください。
最後に背候診、これも優しい手の感触で内臓 の状態を診て行きます。軽く痛いところも探すように診るのですが、とても気持ちの良いものです。
背中のツボは内臓の状態を如実に反映されます。腹診と同様、くすぐったがられる方もいますが、それも場所によって意味があります。興味があれば質問されてください。
以上の体表観察を根拠に問診から得られた情 報と照らし合わせて、使用する治療穴を選択 していきます。 使用する穴はだいたい 1穴です。 体の状態に合わせて全部で多くても3~4本 くらいです。 痛みは全くありません。 人によっては治療中に眠られる方もいらっしゃいます。 その場合は非常に治療効果が高いことが多いようです。
鍼はこのように髪の毛くらいに細く、わずか に1本で10~15分置いておきます。その間は 少しくらい動いても痛くはありません。
でも動かない方がいいので、できるだけ治療中は携帯電話は電源オフでお願いしています。(仕事などでやむを得ない場合は除きます。)
治療は先ほどの舌診・脈診・腹診・原穴診・ 背候診などの反応が正常な状態に戻ることを 目安として終わります。
その後病が浅ければ直ちに主訴の症状に良い 変化が現れます。病が深ければ時間を置いて 何らかの変化が現れます。
具体的な症状の改善はまず体(体表観察所見)から変化してくるのです。 このようにまだ病気として現れていない段階から病を治すので「未病を治す」と言われるのです。

Q 治療が効いたかは、どうやってわかるの?

A 慢性の病が治っていく指標となるものさしが先ほどの舌診・脈診・腹診・原穴診・背候診などの反応で、症状が一時的に悪化したように見える場合でもこれらの 指標がきっちりその方向を指し示しているのです。

だからこそ当院では、自信を持って治るものは治る、治りにくいものはだいたいこのくらいかかるだろうと予後判断が可能になるのです。安心して治療を受けられてください。

実際に治療した際の変化を写真で示しています。症状は体のだるさと少し頭痛を 訴えています。背中の筋縮というツボに鍼をして10分ほど置いて後の変化を写真で 見比べました。

治療前は体の熱がこもっていて舌の表面が乾燥しています。色もなんとなく暗く少し生き生き度が感じられません。

治療後は非常にいきいきとして赤味がはっきりしてきて潤いが出てきています。

脈や背候診の反応も良くなり、体の症状もすっきりして頭痛もとれて体がほぐれ た感じがしているそうです。

咽の治療前、治療後でこれだけの差があります。

当院の施術の流れ

痛みを全く伴わない無痛鍼までの流れを動画でご紹介します。

治療のペース

鍼灸医学は身体の状態を精査した上で、ペースを決めていきますので個人差があります。

一般的な治療ペースは
  • ◎初めの5~6回
  • 週2ペース
  • ◎07~10回
  • 週1ペース

初めのうちは内臓や身体の筋力のバランスが不安定なため、出来るだけ詰めて灸治療でバランスを調整した方が良い結果が出ます。

まずは、10回を目安に治療を受けてみてください。 以降、バランスが保てていればニーズに合わせて ご来院ください。

目的1)体質の改善&症状の予防
  • ・もっと体を良い状態にしたい!
  • ・仕事がハードで疲れやすい
  • ・疲れると症状が出る
  • →週1ペース
目的2) 疲労回復&症状の予防
  • ・また症状が出ないように
  • ・溜まった疲労の回復
  • →2週~3週に1回ペース

治療後に理想的な来院間隔をご提案いたしますが、 患者様ご自身の体調やニーズに合わせて 次回の予約を決めて下さい。

もし、ご自身で判断が出来かねる際は いつでもお尋ねください。

現代西洋医学と東洋医学の違い
現代西洋医学と東洋医学の違い