2022/02/22

心臓疾患最新情報



2型糖尿病と心不全が併存している患者では心臓の構造に変化がみられる


2型糖尿病は心不全を併発することが多いが、糖尿病と心不全のタイプ別に心臓の構造や生活の質(以下、QOL)、臨床的転帰についての検討はほとんどない。


本研究では、アジア心不全突然死レジストリに登録された心不全患者を対象に2型糖尿病の合併と心電図の指標やQOL、入院や死亡のリスクとの関連について検討した。


対象者を心不全のタイプ別でみると、心臓の収縮力(左室駆出力)が低下したタイプが5,028例、収縮力が保たれているタイプが1,139 例で、そのうち 2 型糖尿病を併発していたのはそれぞれ 40.2%、45.0%であった。


心不全のいずれのタイプにおいても、糖尿病患者では非糖尿病患者に比べて左室拡張末期容積が小さく、QOL 評価指標(カンザスシティー心筋症スコア)の値が低かった。


糖尿病患者のほうが心不全による再入院が多く、全ての原因による死亡および入院の年間発生率も高かった。




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