2022/05/03

心臓疾患最新情報



夜間に血圧が上昇する人では心臓血管イベント発生率が上昇

 

本研究では日本の高血圧患者を対象に、24時間自由行動下血圧測定装置とスケジュールのもと、夜間高血圧および夜間の血圧降下パターンと心不全を含む心臓血管イベントの発生との関連を調べた。

 

試験開始時に心臓血管リスクが1つ以上あるものの心臓血管病の症状はない6,359例(平均年齢68.6歳、男性48%)が対象となった。

 

平均追跡期間4.5年の間で心臓血管イベントは306件発生した(脳卒中119件、冠動脈疾患99件、心不全88件)。

 

解析の結果、夜間の収縮期血圧は動脈硬化性心疾患および心不全のリスクと有意な関連がみられた(収縮期血圧が20mmHg上昇するごとの調整後ハザード比はそれぞれ1.18[P=0.029]、1.25[P=0.048])。

 

また、昼間の血圧より夜間のほうが高いriser型の人では、血圧の日内変動が正常である人と比べて全心臓血管イベントリスクが有意に上昇し(ハザード比 1.48、P=0.024)、なかでも心不全リスクが高かった。



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