30年間に心臓血管病が世界で倍増
心臓血管病、とくに虚血性心疾患と脳卒中は死亡や障害の主要な原因となっている。
本研究では、心臓血管病死の原因とされる13疾患と危険因子9種類を含む、心臓血管病による疾病負担の動向について解析した。
204の国や地域から1990~2019年のデータを収集し解析した結果、
世界の心臓血管病の患者数は1990年の27100万例から52300万例と倍増し、心臓血管死亡数も1,210万例から1,890万例に確実に増加していた。
また、世界の障害調整生存年数および損失生存年数も有意に増加しており、障害を伴った生存年数は1990年の1,770から3,440に倍増した。
したがって、この30年間で世界の心臓血管病患者は倍増し、この先も数十年間にわたって高所得国以外でも増加していくことが予測される。