2022/06/21

心臓疾患最新情報



1日3回以上の歯磨きで心不全リスク低下


不良な口腔衛生により血中に細菌が侵入することで全身に炎症を引き起こし、心房細動や心不全につながると考えられている。


本研究では、韓国における口腔衛生状態と心房細動、心不全との関連について検討した。


韓国の国民健康保険データから、心房細動や心不全の既往のない161,286例を対象に研究を実施した。


中央値で10.5年の追跡期間中に4,911例(3.0%)が心房細動を、7,971例(4.9%)が心不全を発症した。


年齢や性別、社会経済的状態、運動、アルコール摂取、BMI、高血圧などの基礎疾患で調整したところ、1日3回以上の歯磨きは心房細動および心不全のリスク低下と有意に関連した。


歯科医院での口腔ケアと心不全リスクには相関が、喪失歯数 22 本以上と心不全リスクとは相関がみられた。

 

したがって、口腔衛生状態の改善が心房細動や心不全のリスク低下と関連することが明らかとなった。


また、頻回の歯磨きと歯科医院での歯のクリーニングで心房細動や心不全のリスクを低減できる可能性が示唆された。



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