2022/07/05

心臓疾患最新情報



英オックスフォード大学の専門家が主導した研究によると、新型コロナウイルス感染症が心臓の炎症などのまれな心血管合併症を引き起こす可能性が、ワクチン接種による副反応よりも高いことが分かった。

 

医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表されたこの研究では、2020年12月1日から2021年8月24日の間にワクチンを接種した、16歳以上の3800万人のデータを分析。

 

英アストラゼネカのワクチン、米製薬ファイザーと独バイオ企業ビオンテックが共同開発したワクチン、米バイオ製薬会社モデルナの1回目と2回目の接種後の心筋炎、心膜炎、不整脈のリスクと、

 

コロナウイルス感染症を比較し、ワクチン接種またはPCR検査が陽性となってから28日以内の心臓疾患による入院または死亡の割合を検証した。

 

それによると、アストラゼネカとファイザー・ビオンテックのワクチンの初回接種、およびモデルナのワクチンの2回接種で心筋炎のリスクが高まることが分かったが、コロナ感染後のリスクははるかに高いものだった。

 

研究の責任者であるオックスフォード大のジュリア・ヒッピズリー・コックス教授によると、

 

心筋炎の発症数は、1回目または2回目のワクチン接種を受けた人では100万人に1─10人とみられるが、新型コロナウイルス感染者では100万人に40人と推定される。



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