2013/03/18

今の日本に大事な教育・・・

今の日本に本当に大事なことが書かれてある文献を見つけた。
それには以下のように書かれてある。
  1. 親に孝養をつくしましょう(孝行)
  2. 兄弟・姉妹は仲良くしましょう(友愛)
  3. 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう(夫婦の和)
  4. 友だちはお互いに信じあって付き合いましょう(朋友の信)
  5. 自分の言動をつつしみましょう(謙遜)
  6. 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう(博愛)
  7. 勉学に励み職業を身につけましょう(修業習学)
  8. 知識を養い才能を伸ばしましょう(知能啓発)
  9. 人格の向上につとめましょう(徳器成就)
  10. 広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう(公益世務)
  11. 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう(遵法)
  12. 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう(義勇)
実は年配の方、80代の方は御存じかもしれないが、戦前の教育勅語である。
 第一に孝行、第二に友愛、第三に夫婦の和、第四に友達との信、そして謙遜・博愛・修業習学・知能啓発・人格向上・世の中のために尽くす・遵法・最後に義勇となっている。
 第一に和をもって尊しとなすという仏教と儒教の教えが、入った聖徳太子の17条の憲法以来、日本の土着の教えは和と孝なのである。
 
 それに比べて、戦後のアメリカによる占領軍下によって出来た憲法には自由と機会均等という言葉が目立つ。その中に和という考えはほとんどない。責任という言葉も自己責任であり、連帯責任という考えもない。
 この結果出来たのが現在の教育基本法である。第一章だけを抜粋すると以下のようになる。
第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。
第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。
第四条 すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。
 国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない。
 
 自由と平等を訴える部分は確かに素晴らしいし、肯定するものであるが、そこに責任という価値観が日本とアメリカでは大きく異なっているのである。
 日本は元々和を第一とする国民性である。そこを欧米の価値観である個人主義の元にある自由と責任を押し付けられている。
 そのために我々日本人は、今までの美徳とされてきた感覚を排斥しようとしているところに大きな矛盾を感じて大変辛い思いをしている。
 世代間の価値観の相違という形で現れたりするが、要は日本人に合わないものを押し付けられているだけなのである。
 私は大いに憤りを感じている。
 現在、憲法改正議論が国会でも為されているが、私は大いに賛成で、ゆくゆく憲法9条の改正もなされるべきだと思っているが、それに加えてこの教育基本法も改正すべき法であると思う。
 和をもって第一とするという基本的な価値観の共有を法に戻すべきだと思う。
 もちろん、個人の自由と平等、および個人的の責任はそのままに残しつつ、全体の調和を図ることを第一とするということが主眼にないと、世界で唯一の単一民族国家の強みが出せない。
 また、今後、日本国籍を取る外国人が多くなったとしても、日本人ならばこの和を第一とするという基本原則に従いなさいということをきちんと教育されないといけないと思う今日この頃である。