こんな話がある…
全身に大やけどを負った少年が、
自分はもうすぐに死ぬんだと、
考えながら、病院の集中管理室で過ごしていた。
だから何をしても仕方がないと思い、
生きようと思う希望も持たず、
ただ、ベッドで死ぬ日を待っていた。
そこに、学校から先生が訪れたのだ。
そして、彼に国語とかを教え始めた。
彼はその日から、変わり始めた。
彼はこう考えた。
もし、僕がもうすぐに死ぬのなら、
先生は、わざわざ病院まで来て、
ぼくに勉強を教えたりはしないと。
その日から、彼の病状は、
見る見る良くなっていった。
ドクターや、看護士からの注意を良く守って、
よく食べ、性格も明るくなっていったのだった。
言い換えると、
自分に、関心を持ち始めたのである。
そうすると、一緒にいる病室の人たちが、
よく見えてきた。
苦しそうにしているのが、
見えてきた。
そして、優しい言葉を彼らにかけることが、
できるようになった。
そうです。みんなで幸せに暮らすために、
まず私たちは、
自分自身のことに、
関心を払うことが大切なのだ。
私たちが幸せでいれば、
まわりの人も、幸せになるのだ。
「まず自分自身を大切にしなければ、
どんなことも、
また何人をも大切にすることはできない」
私の経験からも、
自分自身を大切にし始めると、
より健康で、幸せになると断言できる。
そうなってこそ、
ほかの人々を、
もっと、助けることができるようになる。
なぜなら、もし、私たちが不幸せで、
気が滅入っていると、
自分自身に対しても、ほかの人に対しても、
周囲の事柄に対しても、
関心を示さないから。
自分自身に関心を示さず、
大切にしない人は、
他の人にも、良くない存在になると思う。