氣という字は、気という文字はメという〆切という意味ではなく、
前後左右上下斜めも含めた四方八方にエネルギーが流れている
ということを表しています。
これは氣というものが、霊体を表しているとも言えるもの。
東洋医学における氣は、表意文字という漢字を使うならばやはり「氣」
なのですね。
しかし、中国医学の教科書に載っているのは、気という字です。
中国語では、簡体字なのでメさえないエネルギーを意味しない字なのですね。
氣は停滞してくると、形を成してきます。目に見える存在として液体の状態
となり、さらに停滞すると固形の状態になってきます。
氣はもともと、飲食物から造られます。
肺から自然界の氣を取り入れて、胃において練って脾臓において
熟成されて腎臓のエネルギーを使って上に持ち上げられて、肺において全身
に散布されます。
氣は肺から心臓に行き、そこで脾臓で作られた血液に入ります。
ここで、心臓という重要な臓器に注目なのです。
心臓は霊体の中心、魂の存在するところ。
ここにおいて血液は赤化し、エネルギーが重点されます。
氣のエネルギーの造られる大元は、形を造るのは胃腸を司る脾臓ですが、それに魂のエネルギーを注入して全身に巡らせるのは、心臓なのです。
鍼灸を学ぶ学生さんに、ぜひこのことを伝えたい。
中国医学は唯物論に基づいて構成されているので、このようなことは伝えません。
氣は、きちんと理解してこそ治療に使えます。
魂のこもった治療だからこそ、さまざまな症状に対処出来ます。