湿疹・蕁麻疹

あなたの痒みや湿疹・蕁麻疹は薬で治せないかもしれない。

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

一部だった湿疹が全身に広がった・・・

赤ちゃんに湿疹が出てきた・・・薬は使いたくない・・・

アレルギー検査では何もなかったのに何年も蕁麻疹が消えない・・・

湿疹・蕁麻疹とは

 どちらも痒みを伴う皮膚の病気ですが、原因や症状で全く内容は異なります。

湿疹の原因と症状

 湿疹は金属等で皮膚が擦れた時や、薬の影響で身体の内部から起こる場合があります。また、家事で洗剤に直接手を触れる機会の多い主婦に非常に多い症状です。

 症状としては、赤いぶつぶつができて痒くなります。これが進行すると水ぶくれ(水泡)になり、破れるとジュクジュク状態になります。痒みに耐えられずかいてしまい、この症状を繰り返すと皮膚が分厚くなり、痒みもさらにひどくなってしまい、悪化してしまいます。

蕁麻疹の原因と症状

 蕁麻疹の原因は、食べ物や薬、植物、虫、感染症、発汗などさまざまです。サバなどの青魚や蕎麦アレルギーといった食べ物による蕁麻疹や、金属が皮膚に接触した後にできるみみずばれ様の蕁麻疹はよく知られていると思います。

 症状としては、皮膚の一部分に痒みを伴う赤い膨らみができます。そして、数分から数時間で消えるのが一般的です。

 また、原因と症状別に、症状が現れてから1カ月以内のものを「急性蕁麻疹」、1か月以上続いているものを「慢性蕁麻疹」と呼びます。慢性蕁麻疹は原因不明であることが多いです。

発疹・蕁麻疹はなぜ起こるの?

 どちらも外部からの接触刺激やアレルギーによって発症するケースが多いですが、蕁麻疹は、何らかのストレスによっても発症することがあります。

 西洋医学ではステロイドによる抗炎症、抗ヒスタミン薬による痒みを抑える治療が一般的です。


東洋医学ではどう考えるの?

 東洋医学では湿疹の原因は、身体の内部のこもった熱が外部の刺激を受けて、外側へ発散しようとして起こると考えています。

 内部のこもった熱というのは、一様ではないので以下のように変化して現れてきます。

@気の停滞から起こるもの

 主に精神的ストレスから気の流れが滞り、皮膚へと影響したものです。特徴は精神的に緊張したらかゆくなる、小さく赤く発赤が見られ盛り上がっている。

 風邪や、急な寒さにより肌が強ばった際に起こる寒冷湿疹や蕁麻疹などもこれにあたります。

A飲食の不摂生による湿熱から起こるもの

 暴飲暴食脂濃いもの・辛味・甘みのきついものなどの過食により身体の内部にドロドロとしたものが停滞している場合、非常にしつこい熱を内部に蓄えてしまい、それが外部に排泄されようと湿疹になる場合です。

 特徴は、ジュクジュクとしたオデキ様の湿疹となったりブヨブヨとした腫れとなったりの形状を呈します。慢性的に起こる場合がほとんどですが、

 内臓の病がなんらかのきっかけで皮膚に浮き出てきている場合にも生じるので症状の出始めの経過を良く調べる必要があります。

B血の熱から起こるもの

 気の停滞が長引いて慢性的となり、もしくは身体の内部の熱がきついために気よりもさらに深い血の位置まで熱が及んで生じるものです。

 蕁麻疹の場合はほとんどこれが原因です。

 湿疹でもあまり盛り上がっていないひらべったいアザみたいに見えるものはこの場合がほとんどです。

 以上が簡単に分けた場合の原因の3パターンです。

 治療は、@の場合は、気の流れを通じさせる。Aの場合は、便通を良くし身体の中に停滞している湿熱を排泄させる。Bの場合は、血の熱を冷まし@やAのレベルに持っていく、その後@かAの処置を行う。

 養生法も@の場合は、ストレスを溜めずに、ガンガン吐き出させる、軽い運動をし、前向きに生きる。Aの場合は、食事を野菜中心に変え、飲食不節制を改める。Bの場合は、まず治療をしっかり通う。ということに尽きます。

 予後は@ABの順番に早く良くなりますが、慢性的なストレスがある場合、@でも時間がかかります。

症例を一部紹介します 【顔の湿疹と全身の痒み】

初診日

平成22年1月16日

患者

女性33歳 161cm 46kg 未婚 一般事務

主訴

顔の湿疹(顔・肩・背中・下肢にかけての痒み)

病歴

12〜13年前くらいの冬、急に全身に蕁麻疹が出来るが、その後、蕁麻疹は発症していない。
10年前の夏に環境の変化(パソコンの仕事をし初めた頃)があり大きなストレスを感じ突然
顔に湿疹(特に頬)が発症して皮膚科に行き、ステロイドを塗るも数ヶ月後に発症することを繰り返す。
4〜5年前くらいから肩・背中にかけて痒みが発症する。

診断

夏頃からパソコンの仕事に就きストレスを感じ始めた頃に主訴が発症したり、入浴や暖かい所にいると増悪することから肝の臓を傷めた為(ストレスやパソコンなどの目をよく使う仕事などでも肝の臓を傷めやすい)気の流れが悪くなり、それが熱となり症状が出たと診断した。

治療

一回の治療で1〜3個の少数のツボ(後谿・百会・霊台・合谷・至陽・行間・臨泣・外関など)を適宣選び刺針した。

経過

2診目 1月18日 全身的に痒みがマシ。治療穴 後谿 百会
6診目 2月 2日 肩の痒みはあるが背中の痒みはマシ。治療穴 至陽 行間
15診目 3月 1日 顔の乾燥、痒みマシ。赤みはある。治療穴 合谷 霊台
20診目 4月 5日  肌がキレイになる。治療穴 外関 百会

現在の状態

主訴の痒みや湿疹は治まってきているが日によって身体がだるかったり腰が痛いなど違う症状も訴えられるので予防も踏まえての治療を週1〜2回、継続している。

院長コメント

 皮膚の異常に出る方はたくさんいますが、女性は美顔目的で来院される方もいます。今、美容鍼灸として顔に鍼をたくさん打つ手法を取る鍼灸師もいますが、当院ではそのようなことはせずとも身体の大きな歪みを整えていくことで結果として皮膚の異常も取れてくると考えています。

 実際にこのように手のツボである後谿や頭のてっぺんの百会といったお顔以外のツボだけでこのように効果があります。むしろ直接お顔にするよりも効果があるのです。美顔目的の方でも一度お試しになってください。


その他様々な症例は

こちらから参照いただけます。



どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円