パーキンソン病(右手右足のふるえ・肩こり)の症例
初診日 |
平成21年9月5日 |
患者 |
女性 60歳 150cm 52kg 既婚 工場勤務 |
主訴 |
パーキンソン病 (右手右足ふるえ、右肩こり) |
病歴 |
*10数年前 細かいものを良く見る立ち仕事をやめて2、3年後から目が乾燥するようになった。 |
診断 |
元来気を使う方でストレスを溜めやすいこともあるが、目を良く使う仕事であり、気が停滞したことが長引いてさらに相対的に血の不足が生じ、肝鬱気帯・となり、胆経の経絡の不通を生じて手足の震えが生じた。 |
治療 |
1回の治療で少数ツボ(百会、照海、太衝、後谿)などを選び適宜刺針した。 |
その他の症状 |
高校生時代から便秘。疲れやすく冷え性。目の乾燥も気になる。睡眠時間は3〜4時間と短い。爪が割れやすい。2〜3年前から白髪が増え、パサツクようになった。生理の量は少ないが、粘ったかんじ。 |
経過 |
初診日 百会・照海 |
現在の状態 |
手足のふるえ・肩こりはだいぶしになり夕方仕事が忙しいと悪化するが平常時では10(初診時)→3(現在)、主訴以外の便秘と不眠も同様に改善している。現在も週に2回療養中である。 |
院長からのコメント
パーキンソン病の中でもこういう風に骨折などによって一部分に強く気が滞ることによっても発症の引き金になります。
この方の場合良く右手を使う仕事をされ ていまして、非常にお仕事に差し支えがあったのですが、治療を続けて行くうちに夕方の疲れがたまる頃以外はあまり出ないというように変化しています。
まだ まだ働き盛りのお年ですので、楽しんで仕事をしてくださいと伝えています。まだまだお気持ちを若く持ってお仕事以外にも楽しみを持っていただけるとますま す良くなると思います。