肩こり

あなたのその底ゴリの肩、その場限りの治療では治りません。

こんな症状でお悩みの方、お越しください。

何年も肩こりが取れない・・・
吐き気や頭痛がひどい・・・
ストレスからどんどん肩が張った感じがしてくる・・・

肩こりとは

 首の後ろから肩、背中の上部に至るまでの範囲で詰まったような感じ、こわばった感じや不快感、重苦しい痛み感という症候の総称をいいます。肩こりという表現は日本独自のもので、世界的には首や背中の疾患として取り扱われることが多いとされています。

肩こりはなぜ起こるの?

 原因としては、筋肉疲労による循環障害というのが一般的に言われていますが、ストレスや頭痛から肩こりが発症するケースも少なくありません。これも、結局のところは血液循環の低下から来るものと考えられています。

 東洋医学では、一般にいう肩部には手足の陽経が6種類全て、手の陰経が1種類、奇経と言われる経絡のバイパスも含めると3種類。

 さらに子午陰陽関係という身体のバランスも含めると4種類、そして経絡の関係しない臓腑のアンバランスから起こるものを含めるとさらに6種類くらい増えてきます。

 ここで言いたいのは、細かいことではなく、それだけ多くの要素から肩こりは起こっているということです。

 なので、治し方もひとそれぞれなのです。あなたは、マッサージや整体などを受けてこられたかと思いますが、自分の肩こりの原因をしっていますか?

 それを知って治療を受けられると、予防=養生ができます。例えば、冷えのぼせをしやすい今の季節だと足もとをしっかりと温めるだけでだいぶ肩こりはましになりますし、

 炭水化物(甘いものなど)を取り過ぎることによって肩こりを起こし易い人は、それを減らして野菜をたっぷりとるだけでもかなりましになります。

 また、過度に緊張しやすい人が肩を凝らす場合には、必ず背中のあるポイントに反応が出ています。そこを丁寧に刺激してあげれば必ず良くなってきます。

 その原因をきちんと把握せずにやみくもに肩こりにはこのツボという風に対象療法的に行うツボ療法は大変危険です。

 いわゆる底ゴリという身体の深部にこりがある方がいますが、こういう方は強いマッサージをしないと気が済まないという先入観を持っている方が多いです。

 これは、明らかな間違いで深部にあるコリはその場でほぐしては内臓の病気になります

 なので、一旦深部から表面のコリへと浮かせて行き散らすことが最も大事なことです。

注) 当院には、こういうマッサージを好まれる方は今までに治療を受けられたことがありません。きちんと説明をして、今までそういうマッサージを受けられてきたことが間違いであったことを認識された方のみ受けられています。

実際に、いろいろな内臓疾患をお持ちの方は、そういうマッサージを受けられた方が多く、大変お気の毒だと思います。そういう方が一日も早く、正しい認識を持たれ、正しい治療を受けられることを期待しています。

症例を一部紹介します 【右肩背の重だるい痛みと指の痺れ】

初診日

平成19年3月16日

患者

男性 64歳 既婚 自営業(製造)

主訴

右肩背の重だるい痛み 右手第4〜5指のシビレ

病歴

バルブを締める作業で右肩背に肩凝りが良く生じていた。3ヶ月前、いつもより懲りがきつかったのでマッサージを受けたところ、右肩背部に痛みが発症。その後徐々に右手第4〜5指にシビレがでてくる。痛み止めの注射と薬物服用するが、効果なし。温シップは効果有り。

診断

仕事でよく使う右肩が弱り、気の停滞を起こしている。さらに全身の気の巡りが悪くなった為に右肩が悪化し痛みが発生した。

治療

気の停滞を失くし、右肩の気の充実をはかる。1回の治療で1〜5個の少数のツボ(内間、照海、筋縮、至陽)を適宜選び刺針した。

経過

4診目3月22日 動かしていると楽。痛みが凝りに変化。
5診目3月23日 シビレなし。痛み10→6(初診時の痛みを10として)
  
11診目4月6日 治療後は痛みなし。

現在の状態

まだ痛みは続くそうですが、気にならない程度だそうです。

院長コメント

 この方は、今は症状が軽いですが非常に良くないツボの反応をしております。右の背中のツボに古くていやな反応があり、心臓の病を懸念しております。

 当院ではそのようなこともわかりますが、患者さんに言うかどうかはその方の性格をよく見て決めております。とても気になる方です。

症例を一部紹介します 【頭痛を伴う肩こり】

初診日 平成13年04月24日
患者

女性 31歳 未婚

主訴

肩こりが激しく、頭痛を伴う

病歴

10代より肩こりを感じ始める。19歳で短大に入学したころから、寒暖の影響により頭痛を感じるようになる。以後、症状が継続している。

診断

ストレスより上部に気が滞っているところに、寒邪(寒気の塊)が入り、表面
の気が停滞している状態。

治療

1回の治療で、1〜3個の少数穴(照海、太衝、外関、三陰交、合谷等)を適宜選び刺鍼する。

養生指導

気の運行を良くするために、何も持たずに静かなところを歩く。
カフェイン類の飲むのを控える。

経過

2診目 5月01日 肩こりは無くなる。左側頭部痛が残る。
4診目 6月07日 日中の頭痛、側頭部痛は治まったが、早朝時の疼痛は残る。
6診目 9月14日 10→1 頭痛が軽く残る。

現在の状態

その後は、症状を診て、経過観察をしていたが、安定した状態が続いているとのことなので、治療を終了した。

症例を一部紹介します 【頭痛を伴う肩こり】

初診日 平成19年5月31日
患者

男性 23歳 未婚 営業職

主訴

後頸部〜上肩背の痛み(ズーンと重い)

病歴

高校生の頃から肩こりがあり、パソコンなどで根詰めると悪 化していた。今年就職し、営業職に就く。気を使うことが多い。動かすと肩こりは感じない。平日は感じず、休日に悪化する。今朝4時頃、後頸部〜上肩背に今 まで感じたことのない痛みで目が覚める。その後痛みで寝る事が出来ず、当院受診。

診断

ストレスを感じやすい体質であったと推測し、就職による過度のストレスにより気の停滞を起こしたためと診断した。

治療

後頸部〜上肩背の気の停滞を改善させる。1回の治療で1〜3個の少数のツボ(百会、太衝、神門、霊台)を適宜選び刺針した。

経過

2診目6月2日 治療直後。痛み10→3(初診時の痛みを10として)
3診目6月9日 肩こりほとんどなし。良く眠れている

現在の状態

初診時の症状は3診目で改善し、この症状は現在に至るまで出ていない。

院長コメント

 この方はよさこい音頭を学生時代にやっていた方でとても快活な方です。仕事を始められてからひどい肩こりに悩まされマッサージでは効かなくなり来院され、きつくなると2年たった今も、良く来られています、患者さんの笑顔が増えて良かったです。

症例を一部紹介します 【頸部痛】

初診日

平成17年01月23日

患者

男性 56歳 既婚

主訴

頚部痛(動作時痛。特に横に回すのが痛い)

病歴

12月の中頃より頚部に痛みを感じる。正月休暇で良くなってきていたが、仕事を再開し10日前より痛みがきつくなる。頚部を回す時に痛みが最も強い。

診断

仕事によるストレスにより気の運行が阻帯された状態となり、張った痛みが出ている。

治療

気の運行を良くするために、何も持たずに静かなところを歩く。
カフェイン類の飲むのを控える。

経過

2診目 1月28日 10→7 右頚部の痛み軽減
3診目 1月31日 10→0 昨日より痛みなし

現在の状態

3診目で痛みはなくなり治療終了となった。その後、痛みは出ていないとのこと。


その他様々な症例は

こちらから参照いただけます。




どうやって治療するの?

 当院は、鍼灸専門治療院です。その他の手技や整体・マッサージなどは行わず鍼と灸だけで治療して行きます。

鍼って痛いんですよね・・・怖いです・・・

 鍼は一般の鍼灸院で用いる鍼管を全く用いないのでチクリともせず、患部に非常にソフトに刺入することを可能にしました。これにより、3〜5歳くらいの痛みに敏感なお子様でも安心して鍼を受けることができます。

 鍼管を使うと、「チクチクして不快な感じがする」と鍼の苦手な方は敬遠されることが多く、また、鍼と皮膚の接触の微妙ななじませ合いが出来ずに治療もうまくいかない最大の原因が生じるので当院では開業時から使用していません。

 なお、当院ではすべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

たくさん鍼を打たれるんじゃないかと不安です・・・

 一般の鍼灸院では、確かにやたらと鍼をうちますね。全身療法だと言って身体全身に打つことを良かれとしていますが、

 当院では全く異なる考えで治療をしていますので、鍼は基本1か所です。多くて2か所。急性の病や熱発していて身体が元気な場合には、その場合だけ5〜6か所に治療する場合もあります。

お灸は熱そうだし痕になりそうで・・・

 灸は、一般の治療院では灸点紙というものや、温灸を使って治療するところが多いのですが、治療効果はやはり直接施灸する場合にかなり劣ります。

 それでも良ければ、温灸による施灸も選択肢としてありますが、ご自分で施灸する場合にはお勧めしますが、当院での治療は基本的に直接灸です。

 ただし、米粒の半分の大きさでチクっとするくらいの刺激です。一瞬で終わりますので安心です。痕がやや残ることはありますのですが、ほとんど足か腰部の目立たないところなのです。

 温灸か直接灸かは相談の上となります。

治療費(消費税別)

 初診時には初診料4,000円が別途かかります。 

 高校生以上  6,000円

 乳幼児    3,000円