顔の湿疹(顔・肩・背中・下肢にかけての痒み)の症例


初診日

平成22年1月16日

患者

女性33歳 161cm 46kg 未婚 一般事務

主訴

顔の湿疹(顔・肩・背中・下肢にかけての痒み)

病歴

12〜13年前くらいの冬、急に全身に蕁麻疹が出来るが、その後、蕁麻疹は発症していない。
10年前の夏に環境の変化(パソコンの仕事をし初めた頃)があり大きなストレスを感じ突然
顔に湿疹(特に頬)が発症して皮膚科に行き、ステロイドを塗るも数ヶ月後に発症することを繰り返す。
4〜5年前くらいから肩・背中にかけて痒みが発症する。

診断

夏頃からパソコンの仕事に就きストレスを感じ始めた頃に主訴が発症したり、入浴や暖かい所にいると増悪することから肝の臓を傷めた為(ストレスやパソコンなどの目をよく使う仕事などでも肝の臓を傷めやすい)気の流れが悪くなり、それが熱となり症状が出たと診断した。

治療

一回の治療で1〜3個の少数のツボ(後谿・百会・霊台・合谷・至陽・行間・臨泣・外関など)を適宣選び刺針した。

経過

2診目 1月18日 全身的に痒みがマシ。治療穴 後谿 百会
6診目 2月 2日 肩の痒みはあるが背中の痒みはマシ。治療穴 至陽 行間
15診目 3月 1日 顔の乾燥、痒みマシ。赤みはある。治療穴 合谷 霊台
20診目 4月 5日  肌がキレイになる。治療穴 外関 百会

現在の状態

主訴の痒みや湿疹は治まってきているが日によって身体がだるかったり腰が痛いなど違う症状も訴えられるので予防も踏まえての治療を週1〜2回、継続している。


院長からのコメント


皮膚の異常に出る方はたくさんいますが、女性は美顔目的で来院される方もいます。今、美容鍼灸として顔に鍼をたくさん打つ手法を取る鍼灸師もいますが、当 院ではそのようなことはせずとも身体の大きな歪みを整えていくことで結果として皮膚の異常も取れてくると考えています。

実際にこのように手のツボである後 谿や頭のてっぺんの百会といったお顔以外のツボだけでこのように効果があります。むしろ直接お顔にするよりも効果があるのです。美顔目的の方でも一度お試 しになってください。