腰痛(右坐骨〜右大腿部にかけてのこわばり、痛み)の症例
初診日 |
平成22年3月10日 |
患者 |
女性 43歳 170cm 自営業(事務関係) |
主訴 |
腰痛(右坐骨〜右大腿部にかけてのこわばり、痛み) |
病歴 |
子供の頃は風邪もひかないほど健康的であったが、怖い夢や 悲しい夢を良く見ていた。高校生の頃に両親の別居などがありストレスとなり、20歳の時にデスクワークの仕事を始めてから肩背のこりを感じ始めるが、25 歳の結婚をもって仕事をアルバイトにしてからはマシになる。33歳にご主人の自営業の食品の卸の仕事を手伝うようになり、この年に妊娠して、妊娠8ヶ月く らいのときに体をねじると殿部〜大腿部にピリピリと違和感を感じる。子供ができてからは夜泣きが激しく熟睡できなくなり、ストレスや感情的になることが多 くなる。症状がでる2週間前くらいに、いつものように仕事をしていると殿部〜大腿部に痛みがでて、その後、10分くらい車に乗っていると腰まで痛みがで る。 |
診断 |
問診や舌、脈、腹、手足や背中のツボの状態を診て総合的に 診断してストレスや疲労、痛みの増悪因子が朝方や同じ姿勢をして動きだす時が辛く、入浴や動いているとマシということもあり肝の臓を痛めた為(ストレスな どで肝の臓は傷めやすい)気の巡りが悪くなっているところに荷物を運んだり、車に乗る(同じ姿勢)ことにより、症状が発生したと診断した。 |
治療 |
1回の治療で1〜3個の少数穴(豊隆、百会、臨泣、など)を適宣選び刺針する。 |
経過 |
2診目3月11日 腰の痛み少し軽減 百会 豊隆 |
現在の状態 |
4診目の治療以降、ほとんど痛みがなく、動作時に少し気になるくらいとなる。 |
院長からのコメント
この方は、元々健康な方ですが心の中に思い描く図に特徴がある方で、幼少期に心に負担がかかることがあったことが、まだ現在も心に残っているのだとおっ しゃっています。
女性は思っていることを口に出すことで心に負担をかけないでいることができるので、このように身体的な症状として比較的軽い症状として現 れ、病を軽くしようとしているだと感じています。
男性は我慢強く外に言えない分、体は比較的頑丈です、その反面心に溜めてしまいやすい傾向があると思いま す。女性にしろ男性にしろ、体に出る症状はきちんと鍼灸で治すことが出来ます。心に積もる病も体を治すことでその心の傾向性を治すことができます。