足先の痛み、痺れ(冷え)の症例

初診日

平成21年11月21日

患者

女性 58歳 151cm 自営業(サービス)

主訴

足先の痛み、痺れ(冷え)

その他の症状
・既往歴

・めまい・ふらついたりする・身体が疲れやすい
・よく便秘や下痢になる・足首から上がむくみやすい
・28歳で胃潰瘍・38歳頃から高脂血症(現在も続く)

病歴

子供の頃から手足の冷え感じ始める。28歳で胃潰瘍になり健康のためにヨガを始め、数年後より人に教える立場になり忙しくなって家庭内においてもストレスを感じ始める。50代以降姑と夫の死別が重なり精神的ショックを受け、今年の9月頃くらいから症状が増悪する。

診断

問診や舌、脈、腹、手足や背中のツボの状態を診て総合的に 診断して、カフェイン類をよく飲まれることや、湿気があるときに症状が増悪したり、普段から便秘や下痢をくり返すことから脾の臓が弱っていたり、仕事によ るストレスにより肝の蔵を傷めた為、気の停滞が起こり、肝の経絡上の足先に症状が出現したと診断。

治療

1回の治療で1〜3個の少数穴(公孫、百会、外関、太衝、合谷、至陽など)を適宣選び刺針する。

経過

2診目11月25日  足先の痛みと冷えが少し楽
4診目12月2日   足先の痛み、痺れ10〜3(初診時の痛みを10として)
6診目12月9日  足先の感覚が戻ってきた
13診目1月6日  足の痛み、痺れなし

現在の状態

足先の冷えはまだ少し気になるそうですが、痛み痺れは出ていないそうです。


院長からのコメント

この方は非常に気を感じることに敏感で、頭に鍼をしていて足の痺れが取れてくるのがわかるなど治療後にいろいろと解説して頂ける方です。

こういう敏感な方 は非常に鍼灸が効きやすいのです。その反面自分を取り巻く周囲の異常にも敏感でストレスを受けやすい面もあります。

胃腸の働きにストレス症状が現われるこ とが多いので普段から五味のバランスを取ることが大切です。五味のバランスを取るとは食事の味の偏りのバランスを取ることです。この方は甘いものを控え、 少し苦味のものを取るとバランスが取れてきます。