ストレスによる逆流性食道炎と腰痛の症例

初診日

平成25年10月9日

患者

女性 59歳 163cm 70kg 概婚

医療関係勤務

主訴

逆流性食道炎(お腹が張る)

腰痛

うつ病

病歴

14年前に仕事が忙しくなりストレスが多くなる。

8年前に体を動かしただけで貧血が起こるようになる。立ちくらみや動悸も起こりだす。

2年前にうつ病になり、仕事のストレスと重なり体調を崩す。

診断

元々真面目な性格の上に仕事のストレスを溜めることにより(後ほど、子供さんが過食症で悩んでいたことが判明)、肝気が滞り、言いたいことが言えない状態(うつ状態)が続いていると胃の働き(胃の気)が停滞するので肝気の滞りによる熱と合わさって胃気が逆流し上にのぼせてしまっていると診断した。

治療

1回の治療で1〜3個の少数のツボ(至陽、神道、陰谷、滑肉門)を適宜選び刺針した。

経過

初診10月9日 逆流性食道炎で少し食べただけでお腹が張る。

2診目10月9日 胃の負担が軽くなった。お腹の張りが楽になり、体が動きやすい。治療後に便もスッキリ出た。

5診目10月23日 胃の調子は良くなった。10→2くらいになる(初診時を10とした場合)食欲がでてきた。朝から左膝が痛くなる。

6診目10月23日 左膝は痛くない。

9診目11月7日 調子がずっとよかった。左の股関節と膝の痛みが出てくる。

10診目11月7日 左の膝の痛みがましになる。

12診目12月12日 腰の調子がよくなる。

現在の状態

2ヶ月に一回、治療と気を出す生き方講座に通われていくとのこと、状態は腰痛が時々あるくらいでほぼ快調である。


院長からのコメント


肝の臓と言うと、肝臓と思われがちですが、そうではなく目や筋肉・喉・爪・子宮・乳腺・関節全て…などなども含んでいます。

この方もストレスにより肝の臓を病んでいましたが、深い部分(西洋医学でいう肝臓)を病む前に定期的に治療を受けられることをお勧めいたしました。


この方は、岡山からの方で遠方なので、2ヶ月に一回来られて、1日に2回治療を受けられています。気を出す生き方講座にて、肝臓の気を滞らせない状態を作り出していただいておられます。


特に肝臓は、気が滞りやすい内臓なので講座の中で気をつけるポイントをお伝えしています。